LAKE BIWA 100 2024 振り返り

これまでに San Diego 100 と UTMF という2つの走れる100マイルをいずれも32時間前後で完走してきたけど、UTMB を目指すには本格的な山岳コースの100マイルに挑戦しなきゃと考えていました。去年 LAKE BIWA 100 のホームページ更新のお手伝いをした時に、薫さんに「是非来年は来てください」と声をかけていただいて絶対出たいと思ったのがちょうど1年前です。

あれから1年、この日のためにトレーニングプランを作って年明けから練習を積んできて、ようやくスタートラインに立ち、そして完走することができました。

これまでの100マイルは、1度DNFになって翌年リベンジしたり、コロナで中止になって翌年リベンジしたりと2年越しの挑戦でとにかく達成感しかなかったけど、今回は達成感や楽しかった思い出と共に、もっとこうすべきだった、もっとやれた、もっとできたと、色んな改善点が次々に浮かんできました。

というわけで、今回の振り返りはKPT方式です。

よかったこと

  • K: めっちゃ楽しかった
    • サポート可能エイドとゴールに行けば妻に会えると思ってずっとそれを楽しみにしてた
    • コース上でもエイドでも、色んな人に何度も何度も「二宮さん!」って声をかけてもらえた
    • 生まれも育ちも今住んでるのも九州だけど、圧倒的なホーム感を感じて終始楽しかった
  • K: 後半盛り返せた
    • 特に後半のW2長等公園からW3伊香立までの大文字〜比叡山区間が調子良くて、予定より50分早かった
    • 脚が終わってることを気にしないようにして、体をだまして動かし続けることができた
  • K: 脚を攣らなかった
    • OSJ安達太良では最後のパートで脚を攣りまくって辛かったので粉のMag-onを使ってみた
    • 前日の夜と、デポバッグがあるエイド全部で1包ずつ飲んだら一度も攣らなかったので効果あったんだと思う
  • K: 軽さより堅牢さを重視した
    • A3余野公園からA5田上枝公園までは走れるコースだからローンピークに履き替えたけど、それ以外は全部オリンパスで行った
    • ローンピーク履いてた区間も舗装路とか道路が硬いと足裏が痛くて、もっと厚底がいいなと感じた
    • シナノのポールもカーボンじゃ無くてアルミのやつで、しっかり体重かけられる感じが頼もしかった

改善したいこと

  • P: 荷物が重すぎ
    • 水は常に2ℓ〜2.5ℓ背負ってて結構飲みきった
    • 暑かったのもあるけど夜でも1区間2ℓ飲んでて、さすがに水飲みすぎでは
    • 補給食もジェルを10包以上、おにぎりや羊羹やバームクーヘンなど詰め込めるだけ詰めて荷物はパンパンで、ずっと肩が痛かった
    • 装備に堅牢性を求めたり、水や行動食を多めに持って安全側に振るのはいいけど、ちょっと用心深すぎると思う
    • T: カーボン使うけどデポにアルミのポール入れとくとか、軽さとリスクのバランスをとる
    • 水飲みすぎ問題はTryどうしたらいいかわからない...
  • P: 糖分ばかりの補給
    • A6北白川小学校に着いた時は一番暑い時間帯なのに寒気がして震えが止まらなくなり、そば、うどん、ドーナツを食べてようやく収まった
    • 走ってる間もずっとジェルや羊羹を摂ってたのに、お腹が空いて動きを止めると寒気がしてしまう
    • 糖分という燃えやすい補給食で火にひたすら藁を焼べてる状態だけど、もっと脂質とかタンパク質も含まれた太い薪を焼べたい
    • 行動食の荷物多過ぎ問題の改善にも通じると思う
    • T: 補給についてベースから学び直す
  • P: エイド滞在が長い
    • 目標タイム45時間を22分オーバーしてしまった要因としては、エイドの滞在時間が予定よりも54分多かったことが大きかった
    • 特に妻がサポートしてくれた3つのエイドの滞在時間が長く、A5田上枝公園には42分もいた
    • T: エイドでやることをTODOとして書きだしておいて、補給の動きを効率化する
    • T: サポート可能なエイドではTODOを共有して役割分担できると良い
  • P: ベースの走力
    • かつてライバルとしてチョップやUTMFでデッドヒートを繰り広げた平田さんは38時間台で完走していて、装備とか工夫でどうにかできるレベルじゃない自力の差を感じた
    • これまで100マイルを完走するための、距離を踏むトレーニングプランを組んきたけど、より早く強くなるための練習に変える必要がある
    • T: 獲得標高や強度を重視したトレーニングプランを組む

振り返りは以上です。

薫さん、近藤さん、エイドのみなさん、ボランティアのみなさん、コース上で応援してくださった平井さん赤井さん、途中一緒に走った畝ちゃん関野さん山本さん、ライバルの平田さん、レース中だけでなくトレーニング中からずっとサポートしてくれたみさきさん、本当にありがとうございました! 最高に厳しく、最高に楽しいレースでした。

写真は夜明けのゴールで琵琶湖にダイブする姿を近藤さんに撮って頂いた、お気に入りの一枚です。