京都マラソン2018出走記

トレイルランニングをやっているんですっていう話をすると、よく「山道を走るなんてすごいね、きついでしょう」って言われます。でも僕にとっては、舗装路を走る方が辛いんです。山だと走ったり歩いたり、登りがきつくても下りは楽だったりするんだけど、舗装路ではずっと同じくらいきつい。これがしんどいんですよね。

なので3年前に京都マラソンを走ってから、ずっとロードのマラソンは敬遠していました。それでも京都マラソンだけは毎年応募。倍率4倍以上だし、当たったらラッキーくらいの運試しで。今年はそのラッキーがハッピーで3年ぶりのフルマラソン挑戦となったわけです。

今回の目標は3時間15分。中途半端な目標ですが、普段やるビルドアップ走やロング走のペースから、綿密にはじき出した結果なんです。ギリギリの目標設定ができるかどうか、それが最後に頑張れるかどうかの境目になったりしますからね。

スタート

当日のコンディション、走るには最高、待ってるには最悪。スタート前はブルブル震えてました。しかも目標タイムとは裏腹に、Dブロックという後方からのスタートです。西京極のトラック内に入れたので、贅沢は言えないけれど。

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前半はおさえていこう。それが今回の作戦だったけど、スタートラインを切ったのは号砲から3分24秒後。スタートラインを越えても渋滞が激しくなかなか前に進めません。時計を見ると目標のキロ4分35秒から1分以上遅いペース。これはやばいと思って、ちょっとした隙間を見つけては突っ込んでいく、ジグザグ走で前へ前へと急ぎました。

広沢池からはきぬかけの路を通るいつものジョギングコース。コース中で最もアップダウンの激しいパートです。レース前は馴染みの道で調子こかないように抑えて抑えて抑えて行こうと思ってたけど、渋滞のタイムロスの焦りがあったのと、意外と登りが苦しくないので調子よく進みました。もうすぐお父さんがいる平野神社だなと思って、福王寺の交差点から元気よく下っていきます。

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お父さん

今回は父がわざわざ福岡から応援に来てくれました。家から歩いて平野神社で最初の応援。一度家に帰ってから妻と一緒に丸太町河原町で2度目(烏丸へ向かう時に北東)と3度目(市役所へ向かう時に南西)と4度目(御所から北へ向かう時に南西)の応援。

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3年前から胆管がんと戦う父と、乳がんと戦った妻の声援を受けて進みます。35kmを過ぎて本格的に苦しくなってきたあたり。がんの人が多すぎてうける。いや、うけないけど、がんばるしかない。

ペース

こうして見ると、理想的なペースで進んでたんですね。35km地点までは。この辺りからもう、しんどくてしんどくて。脚の筋肉の在庫が全部なくなった感じがわかるんですよね。だからペースを保とうとすると、これまで以上に脚を回転させる必要があって息があがって心肺もぜえぜえ言ってます。

距離 ネットタイム ラップ ペース
5km 00:23:30 23:30 4:42/km
10km 00:46:36 23:06 4:37/km
15km 01:09:11 22:35 4:31/km
20km 01:32:10 22:59 4:36/km
25km 01:54:39 22:29 4:30/km
30km 02:17:13 22:34 4:31/km
35km 02:39:55 22:42 4:32/km
40km 03:03:21 23:26 4:41/km
Finish 03:13:11 09:50 4:29/km

市役所越えてから丸太町までのちょっとした傾斜もしんどいし、鴨川渡ってから今出川までのちょっとした傾斜はもっとしんどいし、百万遍から北白川までの登りは更にしんどい。でも、がんばりました。

ゴール

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グロスでは3時間16分35秒とサブ3.15とはなりませんでしたが、ネットでは3時間13分11秒。目標達成です。20kmくらいでもしかしたら3時間一桁行けるかもーなんて思いましたが、さすがにそんなに甘くはなかった。全てを出し切れたし、コンディションも最高だったし、これが今の精一杯です。やりました。

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気を良くした我々一行は、帰りの新幹線まで時間のある父の希望で祇園の場外馬券売り場へ。3時間13分だけに3-13を買いましたが、こちらは惨敗。シューズの新調はお預けとなりました。アルトラのティンプが欲しいです。