京都マラソン2015に出場しました。初めてのマラソンです。去年の6月頃になんとなく走り始めて、地元のマラソン大会に出たいと思って申し込んで、当選したのが去年の10月頃。それから喘息がひどくなって走れない時もあったけど、年明けからまた走り続けて当日を迎えました。スタート地点は聖地、西京極。愛する京都サンガF.C.のホームグラウンドです。
今年の京都マラソンは、16,000人が出場しました。西京極はサンガの試合でも1万人入ったらだいぶ多いなというレベル。初マラソンの僕は後方からのスタートだったんですが、あまりに後方すぎて、スタジアムの外で待機です。寒くてブルブル震えながら、聞こえない開会の挨拶やブラスバンドの演奏が終わるのを、バックスタンドの裏側で待ち続けました。スタートのピストル音もよく聞こえなかったけど、鳴り響いたらしいその8分後にようやくスタートラインを越えました。
自分の前には1万数千人のランナーがひしめき合っていて、この大多数を追い抜かないと目標のサブ4 (3時間台でのゴール) は達成できないと焦っていました。目の前にいる人を、とにかく追い抜いて追い抜いて、渋滞を抜けなければならないと思っていました。道路の脇のあまり人がいないところを狙って、先へ先へと急ぎます。
この写真は、よく朝のランニングで走っている広沢池の前です。ここからきぬかけの道を越えて立命館の前に出るまでの約5km、それが今回のコースで最もアップダウンの激しい難所です。そして、僕が最も走り慣れているところです。全く愚かなことに、この5kmでベストラップを刻んでしまいました。今日、西京極に向かうバスの中で、小出監督の「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン」を読み返しながら、前半飛ばしちゃダメだってあれだけ自分に釘を刺していたのに。よりにもよって、最もゆっくり走らないといけない5kmを、最も速く走ってしまうとは。目の前に、ガンバ大阪のユニ着た人が走ってたせいにしたい。
そのつけは、25kmすぎに現れました。以下はゼッケンに付けられたチップで計測された、公式の速報タイムです。それまで順調に27分台で刻んでいたラップが、25〜30km区間から急落しています。脚が、動かなくなったんです。ちょうど北山の植物園に突入したあたり。もう脚が重くて重くて辛かった。
地点名 | スプリット (ネットタイム) | ラップ | 通過時刻 |
---|---|---|---|
5km | 00:37:06 (0:28:19) | 0:28:19 | 09:37:06 |
10km | 01:04:51 (0:56:04) | 0:27:45 | 10:04:51 |
15km | 01:32:13 (1:23:26) | 0:27:22 | 10:32:13 |
20km | 01:59:53 (1:51:06) | 0:27:40 | 10:59:53 |
25km | 02:27:49 (2:19:02) | 0:27:56 | 11:27:49 |
30km | 02:57:31 (2:48:44) | 0:29:42 | 11:57:31 |
35km | 03:25:52 (3:17:05) | 0:28:21 | 12:25:52 |
40km | 03:54:54 (3:46:07) | 0:29:02 | 12:54:54 |
Finish | 04:06:48 (3:58:01) | 0:11:54 | 13:06:48 |
その後、出町の32km付近に妻が応援に来ていて一時的に少しがんばったものの、使い切った脚力は戻らず、ずるずると遅れていきます。ふと時計を見るとキロ6分超えてて、慌てて気合で走るものの、すぐにまたキロ6分超えてしまう。その繰り返しでひたすら耐え続け、百万遍から白川への上り坂を折り返したあたりで吹っ切れました。下り坂を活かして、筋力のなくなった脚を重力で回転させ、最後の2.195キロを突っ走ってゴールしました。記録はネットタイムで3時間58分01秒。ギリギリ、サブ4達成です。
疲れ切ったおっさんの、くたびれ果てたドヤ顔。後半はもう、2度とマラソンなんか走りたくない、早く終わって欲しいと思いながら走ってたけど、こうして終わってみると少し寂しい感じもします。愛する京都の街で、初めてのマラソンを走れて幸せでした。京都の街の次は、京都の山を走るつもりです。5月に開催される比叡山 International Trail Runです。もうしばらく、走ることを楽しみたいと思います。