WWEのPPV、エリミネーションチェンバーを見た。コロナのせいでJリーグも新日本プロレスも試合がなく、スポーツに飢えている。プロレスは正確に言うと、いやWWE風に言うとスポーツエンターテイメントだけど、おっさんが酒を片手に見るものという意味では等しくスポーツだ。
エリミネーションチェンバーはレッスルマニア前最後のPPV。今年はロイヤルランブルでマッキンタイアが勝って早々にレスナーへの挑戦を表明したし、サウジ公演でゴールドバーグがワイアットに勝って早々にローマンレインズの挑戦が決まった。だから今回はそういったトップの面々が出てこない。
でも、意外とこういうこじんまりしたPPVの方が面白いってこと結構ある。第一試合がダニエルブライアンとパワポおじさんで、誰がこれ興味あるんだと思ったけど流石YESおじさんという、がっちり手の合った好試合だった。続くアンドラーデとウンベルトもメキシコのハイフライヤー同士の対決で魅せる技の応酬が楽しい。
まったく期待してなかったSDタッグのエミリネーションチェンバー戦も、ルチャハウスパーティーとヘビーマシーナリーという脇役達が大いに盛り上げたし、AJとアリスターブラックもアンダーテーカーの登場タイミングが完璧だった。中邑真輔のハンディキャップマッチもどうせストローマンの怪物ぶりを見せつけられて終わると思いきや、サミ初戴冠というサプライズもあったし、セザーロとの小悪党トリオが板についてきてて楽しかった。
と、セミまでは大満足だった。メインイベントは女子のエリミネーションチェンバー戦。レッスルマニアでベッキーリンチに挑むシェイナを格上げするためだけのスカッシュマッチだった。ナタリアとASUKAというWWE女子部門の誇る2大介護人がいて、仲間割れした元ルービーライオットの3人という因縁もあり、そこにどうシェイナのロードトゥレッスルマニアを絡ませるんだろうと楽しみにしてたのに。ただワンパターンの何とかクラッチで秒殺しつづけるだけの大凡戦だった。
まあ、メイン以外は大いに楽しめたからいいけど。せっかくのレッスルマニアも女子はあまり期待できないカードが揃っちゃったな。試合内容は望み薄だから、何かしらのサプライズが用意されてると信じたい。ロンダの電撃復帰とかどうだろうか。