水パー

木曜日は朝起きるとだいたい頭が重たい。毎週前夜にパーティーが開催されるから。パーティーでたくさん酒を飲むので、翌日の朝に残るのだ。

我が家では水曜日の夜のことを水曜パーティー、略して水パーと呼んでいる。元々毎晩酒を飲んでいたのだが、さすがに平日は休肝日を設けようということになった。それで平日のうち、いつを休肝日にするかという議論になる。

まず最初に除外されたのは金曜日だ。花金として昭和の時代から伝統的に飲み継がれてきた由緒正しい曜日。ここを外すわけにはいけない。逆に最初に休肝日に指定されたのが月曜日。週末はしこたま飲むのだから、月曜日くらいは肝臓を休ませようということになった。ここまで、異論を挟むものはいないだろう。

問題は残る火水木だ。もちろんこの3つとも休肝日とするストイックな考え方もあるだろう。だが、月曜から4日間もノンアルコールを貫くのは辛い。火曜日くらいまでは何とか我慢できても、水曜日くらいから怪しくなる。手が震え出すほどのアル中ではないが、アルコールの力を借りずに平日5日間働き続けるのは至難の技だ。

そこで週の真ん中、水曜日をパーティーにしようということになった。花金が週に2回やってくるようなものだ。週の真ん中にもパーティーがあるなんて最高じゃないか。

水パーでは、出てくる料理が酒の肴ばかりになる。昨日の献立は鯵の刺身、鶏皮ポン酢、春菊のサラダ、牛タンとキャベツの炒め物、あごだし風味の鶏の唐揚げ、ふくやの明太子とクリームチーズを韓国海苔で巻いたやつ。ハイボールを片手に九州の味を堪能した。

そして今日は休肝日の木曜。ここを耐えれば明日は花金パーティーがやってくる。それを楽しみに、今日もがんばろう。