岩屋山と半国高山 (地図にない道と地図にある道)

北山の地図を眺める度に、今まで行ったことのない空白がぽっかり空いているのが気になっていました。岩尾山と半国高山のあたりです。家からだとちょっと行きにくいところ。しかも、岩屋山を南北に貫く道はどの地図にも載っていません。今回はネットで拾ったGPXファイルの軌跡を頼りに、地図にない尾根道を探して行ってみることにしました。

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今日のスタートは、京見峠から。自転車で途中まで行って走り始めるという、始めての試みです。京見峠へは8年前に一度、自転車で登ったことがあったけど、峠を自転車で登ったのはそれっきり。しかも8年前は半分以上押して登りました。ダメ元で登れるところまで登ってみようと思ったら、何とか登り切れました。家を出てから30分後。思ったより早くスタートが切れて良かったです。

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京見峠から城山を超えて氷室へ降りるいつものコース。氷室からは京都一周トレイルのコースに沿って小峠へ向かう杉林へ。

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小峠の手前で北へ折れて、寺山経由で白木谷山に向かいます。展望台の先の十字路で間違えて左に曲がって氷室に戻ってしましました。正解は真ん中。寺山を超えてしばらく、走りやすいトレイルが続きます。

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そんなトレイルもすぐ終わって、ダートの林道が始まりました。太陽がジリジリと照りつけて、早くも汗だく。

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持越峠に合流する直前、山が崩れて道が塞がっていました。先月ここを通った時には普通に通れたので、最近土砂崩れがあったんだと思います。何とか端の方をよじ登って通過しました。

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持越峠からは山と高原地図にも、国土地理院の地図にも載ってない道へ。写真右手前の壁の隙間から突入です。

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道は不明瞭だけど、ずっと尾根道なので地形に気を配って尾根をキープしながら進みました。道標もマーキングもないので、何度も地図を確認しながら進みます。踏み跡の少ない、ワイルドなトレイル。顔も体も蜘蛛の巣まみれになりました。

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岩屋山の山頂は、三角点も山の名前を書いた札もなかったけれど、小さな小さな石塔がありました。

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岩屋山からは左に折れて縁坂峠に降りました。持越峠で地図にない道に突入してから、久しぶりに見かけた道標です。ちょっとホッとしました。尾根道が続きずっと給水できずに水が尽きかけていたので、半国高山に直接登らず真弓川の方に降りることしました。

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そしてやっとたどり着いた今日最初の小川。お腹いっぱい水を飲んでソフトフラスクを満タンにして、頭から水を被って復活しました。

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林道からロードに出て、真弓の集落へ。ここから半国高山へ登る道を選びました。

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小学校の小さな分校から右に曲がって登山道へ。真弓八幡宮の裏からトレイルが始まります。

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山と高原地図にも、国土地理院の地図にも載っている半国高山への登山道。これが曲者でした。谷間を岩谷峠に向かって登る、あまり距離も長くない道。途中からは道を認識できなくなり、谷間を流れる沢を辿って地形図を頼りに登っていきました。そんな沢も切り立つ岩肌に遮られ、両手両足で岩をよじ登った時は、さすがにちょっと怖かった。最早トレイルランニングではなく、ロッククライミング。岩を超えた後も、等高線を垂直に横切る地図を信じて両手も総動員して直登していきました。

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そうして何とか岩屋峠に出ると、明瞭な道があってほっとしました。真弓からの登山道はほんと曲者でした。今度来る時は縁坂峠から登りたい。

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辿り着いた半国高山の山頂で、ゆかりおにぎりをいただきました。めちゃくちゃでかい。

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山頂からの下りは結構急だったけど、道が分かりやすくてそこそこ走れる下り。供御飯峠からは左に折れて中川の方へ向かいます。

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林道からロードに下りると清滝川が。頭から川へ突っ込んでしばらく浸かっていました。もう最近はこの瞬間を楽しみに走っています。

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ここからはロードで南に向かいます。中川を通り、先週に引き続き東海自然歩道を通って上ノ水峠に向かいます。

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そして今週も途中で菩提の滝へ。ここは水が本当に冷たくて最高です。滝壺も深くて頭まで全身潜れます。

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上ノ水峠からは、京都一周トレイルのコースに沿って京見峠の方に抜ける道。あの踏み跡のない岩屋山への尾根道や、岩肌をよじ登った半国高山を超えて来ると、整ったこの道がほんとに優しく感じます。京見峠で今日はフィニッシュ。今日は29.4km、6時間49分間の旅でした。停めていた自転車に乗って帰りました。

しかし京見峠からの自転車での下りはめちゃくちゃ怖かったです。スピード出まくるので、ブレーキかけながら恐る恐る下りました。みんな自転車のダウンヒル、どうやって下ってるんだろう。