確認メールであきらめる人を減らす具体的な方法

今日ホットエントリにあがっていた記事から。

1つの大きな理由は、「もともと申込書を最後まで書くつもりはなかった」でした。

申し込みフォームを使いやすくして途中であきらめる人を減らす具体的な方法論【前編】 | Web担当者Forum

ずいぶん前の話だけど、去年はてなでユーザー登録関連のリニューアルを行った時に、ユーザビリティテストを何度もやったり、Google Analytics でユーザー登録完了までのドロップ率の測定をやったりして、ユーザー登録をしようとした人が最後まであきらめずに到達できるよう色んな変更を加えていきました。

はてなのユーザー登録はだいたい以下のようなフローになっています。

  1. 入力フォーム
  2. 入力内容確認画面
  3. 入力されたメールアドレスに登録完了のためのURLを載せたメール送信
  4. 登録完了

途中で登録をやめてしまう人は1から2の間が一番多くて、次が3から4の間でした。

入力フォームの画面から次の画面へ行かず他のページに行ってしまう人にどうしたら次に進んでもらえるんだろうと考えて、フロー全体のステップを表示してみたり、各サービスからユーザー登録の画面に来た人に経由してきたサービス毎の文言に出し分けてみたりと色々変更したのですが、なかなか大きな改善はできませんでした。上記の記事であげられている「もともと申込書を最後まで書くつもりはなかった」という理由は、そういった経験からも納得のいくものです。

3から4のステップは、他のサービスでもユーザー登録などでよく行われる、入力されたメールアドレス確認のためのステップです。これは一度ブラウザの画面から離れ、メーラーというサービスからは制御できない所に一度行ってもらって、そこから文中のURLをクリックしてもらうというハードルの高いステップですが、単純な方法であきらめてしまう人の数をかなり減らすことができました。

それは「メールの内容をシンプルにする」ということです。以下が現在送信しているメールの本文です。

この度は、はてなにご登録いただきありがとうございます。

現在、XXXXXXXXさんは、仮登録中です。
以下のURLに接続して、本登録をおこなってください。

【本登録用URL:】
http://www.hatena.ne.jp/register.check?key=XXXXXXXXXXXXXXXX

はてな
http://www.hatena.ne.jp/

ユーザビリティテストを何度か行って気付いたのは、多くの人は届いたメールの本文を読まずにURLをクリックする、ということです。以前はまだ登録が完了する前のこのメールに、登録内容の変更方法やパスワードリマインダのURLなど色んな情報が載っていたのですが、登録完了を促す一文とURL1つ、それと署名だけに絞り、他は登録が完了した時に送るメールの方に移動しました。また、メールの件名も「登録内容の確認」から「本登録のお願い」という直接次のステップに進んでもらうことをお願いする文言に変更しました。その結果、このステップであきらめてしまう人が2割程度減ったのです。

冒頭に引用した記事では次のステップに進むボタンを目立たせて次のステップを明確にするという方法が紹介されていますが、「あとで指せる手はあとまわしにしましょう、という考え方」で不要なものや後回しにできることはばっさり切り捨ててシンプルにする、というのも有効な方法の1つだなと思います。

明日はバレンタインデー。チョコレートと一緒に贈る手紙も、相手が途中であきらめずに次のステップに進めるようシンプ(以下略